烏来 池袋店 ~妖怪足の裏揉まれたい~

足裏マッサージを受けるのが趣味なので書いていくコーナー

 

突然仕事で東京に行くことになった。

自由にできる空き時間ができたものの月曜だったので行きたい博物館とかもやってなかったし、

そうだ、足裏マッサージ受けにいこう。

いこう。

そういうことになった。

 

今回は鳥来 池袋店

wulai.co.jp

 

足裏マッサージといえば台湾式。

台湾マッサージの評判がよさそうな店をわちゃわちゃ検索して、ここにすることにした。

実はかつて池袋には頻繁に出入りしていたので、看板は見たことがあった。

大通り沿いの結構目立つところに看板があるのだ。

そんなこんなで、ここにしたわけだ。

 

ちょっと入りにくい

この店は、個人的にはそれなりに尻込みの部類に入る。

飲食店や雑貨店などが並ぶショッピング街の中とかにあると個人的に入りやすいのだが、

ここはビルの2階に専用階段使って入る形だ。

「この階段を上がってるやつがいたらそいつは台湾マッサージ受けに行く奴」

と傍目に完全にわかってしまう奴だ。

いや、誰もそんなことは気にしねえ、そんなことはわかってる。

でも気にしてしまう。そういうメンタルだから。

そんな俺の弱メンタルを打破するために、今回は先に電話をしておいた。

今から5分後に行きますって、電話しておいた。

近所にある一風堂でとんこつラーメン食ってから電話した。

これで、入り口の前の階段に踏み込めずに右往左往するのを回避したのだ!

 

テンポが速い

中国なのか韓国なのか、その辺りは知れないが、スタッフさんは外国人であった。

リフレクソロジー 60分」を頼むことを告げると、

誰も待っていない待合席でとりあえずお茶を出され、

お茶を半分くらいしか消費しない間に

「こちらドウゾー」

と案内された。

テンポが速い。

 

結構年季が入った感じのスペースは、

ほぼ足裏リフレクソロジーオンリーに特化したクイーンズウェイと違い、全身マッサージに対応した広さがあった。

寝転がると、天井に謎のバーがあるのが気になる……

多分あの、足で踏んでマッサージするときに使う奴だ……あれを掴むんだきっと……

 

まず足をあったかいタオルで拭かれた。

今まで利用していたのはどこも足湯からはじまってたのでちょっと新鮮だ。

そして、足の裏を押されたりなんだりされた。

……うむ、テンポが速いぞ!

 

聞き取れないけど別に問題はなかった

どちらの出身か知らぬお兄さんが施術をしてくれた。

お兄さんは特にこちらに話しかけてくることもなく、ひたすら無言で施術は進んだ。

いや、普段のところが別に話しかけてくるというわけではない。

でも「力加減いかがですか?」とか、「痛いところございませんか?」とかが最初にあったので、

なにもなく進んでいくことに若干の不安がないことはない。

でも力加減は概ね丁度よかったし、特に言う事は無かった。

いや、ひょっとしたら、最初になんか「~~~デイイデスカ?」的なことを言われたかもしれない。

俺はよくわからないのでとりあえず「はい」って言っておいた。

あれはなにか、なんか、なんかの話だったのかもしれない。

なんだったんだろなあ……

 

だんごには施術のよしあしがわからぬ

施術がいいかわるいか、俺にはわからない。

わからないなりに、普段受けているクイーンズウェイとは明確に違うところがあった。

クイーンズウェイの施術はまず指からはじまる。

足の指を引っ張ったり曲げたり、指の裏(?)を押したり、指の付け根をごりごりしたりするのだ。

どのスタッフでもそうなのでそう決められてるのだきっと。

それに対しこの烏来の異国のお兄さんの施術は、土踏まずからはじまった。

なんかわからないけどオイルみたいなものをつけて、土踏まずを押したり、なんか、血流を流す的なことをしていた。

しかしだからといってこの違いが体にどう影響するのか俺にはまったくわからねえ。

わからねえけどまあ普通に良かったと思う。

 

微妙に快適ではない

ところでこの店について、いる間ずっと気になることがあった。

奇妙な匂いがするのだ……。

マッサージ屋にありがちなアロマとか、

アジアンテイストな店にありがちな線香とか、

そういうやつではない。

なんていうか、「芳香剤」的な……

よその家のトイレに行くとこんな匂いするよね、的な「芳香剤」的な……

そういう、匂いがする……

 

あとこの店、音楽とか……そういうの無い……

無音……

無音だから、まわりから聞こえてくる音が気になる……

仕切りはカーテンなので、近くで施術を受けている人がいればある程度の音が聞こえてくるわけだが、

聞こえてくる音が、主に「施術用ベッドの金属部分が軋む音」である。

 

この店のベッドについて説明しよう。

ここのベッドは、形状としてはどことなくアレに似ている。

「ストレッチャー」だ。

医療番組やドラマ、或いはは病院で見たことがあるだろう、あの患者を運ぶ奴だ。

あれの横幅ちょっと広げて、脚にタイヤがついてなかったら、大体この店のベッドだ。

つまるところ、体を傾けたりする機構のついた金属パイプベッドである。

 

自分は足裏と脹脛くらいなので問題ないが、

この上で背中だとかに力を入れる施術を行えば、当然金属部が

キィーー

である。

どこかで鳴る「キィーー」を聞きながら、施術を受け続ける。

時折、カーテンを開け閉めする音もする。

そして「キィーー

謎の芳香剤。

……不思議空間だ。

 

あったかいタオルは大体のことをハッピーにしてくれる

施術が大体終わったところで、足をあったかいタオルで包まれた。

結構がっちり包まれた。

俺にはマッサージのよしあしはわからぬ。

しかし、あったかいタオルがよいものだということは知っていた。

なぜなら、あったかいタオルはなんかよくわからんがハッピーだからだ。

入った飲食店で最初に出されるおしぼりが、

冷たい奴と、あったかい奴だと、あったかいほうが大体ハッピーである。

真夏だと違うかもしれないけど、大体はあったかい方がハッピーだ。

あったかいタオルに包まれたということは、

俺の足がハッピーだ。

ハッピーインホットタオルだ。

 

聞き取れないとやっぱり問題があった

施術が終わった後、異国のお兄さんがなんやら言いながらスペースを出て行った。

「なんて言ってたんだ、まったくわからなかった」

そう思いながら服を整え、カーテンを開けて通路を見回してみる。

「なんて言ってたかわからねえから、ここからどうすればいいのかわからねえ」

ここで待っていればいいのか、

それとも待合室のほうに戻ってしまっていいのか。

わからねえ。

まったくわからねぇ!

しかし通路できょろきょろしているとお兄さんが

「こちらドゾー」してくれたので俺は待合室に戻ることができた。

うっかりこのまま一生通路に立ち尽くすところだったぜ。

 

勘違いされている

最後に突然なんかの紙を渡される。

「施術した結果、貴方の体のここが悪いですよ」

というのが書かれた紙だ。

ネットで見たので存在は知っていたが、なんの説明もなく突然渡された。

受け取った。

ふーんと思いながら見て、支払いのためカウンターに向かったところで、

カウンターに置かれた物を見て、

俺は大いなる勘違いをされていることに気付いたのである。

 

「再来」

 

施術内容等が書かれた明細の紙の、そう書かれた部分にチェックがされていた。

もう一方は「初回」とかなんかそんな感じだった。

……二回以上来たことがあると勘違いされている!

初回なのに!

勘違いされている!

最後に貰う紙の説明とかなかったのはひょっとしてこのせいなのだろうか?

思えば受付のときも、

リフレクソロジー30プンでイイデスカー?」

となぜか開幕決めつけられていた。

「いえ、60分で……」

と訂正した。

勘違いされている……

「今日これから空いてますか? 5分後に行きます」

とか電話したせいなのか、こなれた奴だと勘違いされている!

 

だが特にそれでなにか問題があるわけではなかったので、お金払って店を出た。

 

総評

この店のいいところは、

  • テンポが速い
  • 施術はよかったと思う
  • ホットタオル

であった。

あんまりよくなかったところは、

  • 若干の入りにくさ
  • カタコトの日本語を聞き取る技能チェックがいる
  • なんかの芳香剤の匂いがする
  • 無音

こういったところだ。

 

ではまた、どこかのマッサージ屋で。